ご挨拶
喜多方蔵の会は、全国に先駆け平成7年(1995)8月に、蔵の所有にかかわらず多くの賛同者により会設立が準備され、喜多方市内の62名の蔵を愛する有志によって設立されました。
設立当初の役員は、会長 上野利八(当時役職;会津喜多方商工会議所会頭)、副会長 伊藤豊松(郷土史家)、副会長 冠木啓次(当時役職;会津喜多方商工会議所副会頭)の諸氏でした。
当時の設立趣意によれば、私たちの郷土である喜多方市の歴史と風土に眼を向け、市民の心の象徴として培われた蔵への認識を深めると共に、その保存と活用に意を注ぐものとし、更に、蔵に象徴される先人の心根、即ち蔵に表出させたまちづくりの思想的背景と気概(意気地)を継承、発展せしめ、地域経済、社会、文化の振興に寄与したい旨の記述があります。金田実顕彰会及び新北方美術倶楽部の設立もそれらの成果のひとつであります。
令和元年(2019)6月の総会において、初代会長上野利八氏の後を受け、誉ある蔵の会会長を引き継ぐことになりました。今後とも、関係機関及び会員各位のご協力ご支援を賜りながら、更なる伝統文化の継承と発展に努めて参る所存でございます。変わらぬご厚誼のほどをお願いし、簡単ではありますが、ご挨拶といたします。
蔵の会会長
矢部善兵衛