小田付地区
喜多方市小田付地区は江戸から昭和にかけてできた古い街並みが印象的な通りで、平成30年度に文化庁より「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されました。
小田付(おたづき)地区は、喜多方市中心部を流れる田付川の東側に位置し、天保10年(1582年)、もともともう少し田付川の上流にあった市を移転するためにつくられた町とされています。この時、「小田付」という名前がつけられました。当時の区画の形をよく残していることがわかっています。
はじめは農家の開く定期市でしたが常設の店舗が設けられるようになり、町全体が発展していきます。明治17年(1884年)には米沢街道となり、会津若松と米沢を結ぶ道として栄えました。
豊かな水が自慢の会津、小田付地区にも水路が残っています。豊富な伏流水を利用した酒造や味噌醤油醸造も早くから行われていました。江戸時代のはじめ頃から酒造が栄えていた記録が残っており、今でも地下水を利用した醸造が続けられています。